・病院で脊柱管狭窄の診断を受けた女性
・お尻から太ももの外側が痛む
・手術をしたくないという希望で来院
60代女性、飲食店経営、目黒区青葉台より来院
◆来院までの経緯について◆
・3ヶ月前に突然、右お尻の違和感を感じるようになった。
・違和感は徐々に太ももの外側まで広がり、現在は長時間の歩行と仕事が困難な状況。
・経営している飲食店のホールに立たちたいが、現在は普段の1/3ほどしか仕事ができない。
・はじめは病院へ相談しMRI検査を受けたところ「脊柱管狭窄」の診断を受けた。
・医師からは手術を勧められたが家族が反対している。
・他の改善策を探すためにWEBで検索し、フィジック恵比寿へ相談した。
◆初回の状態と症状について◆
1、3ヶ月前に比べて症状は強くなっており、痛む範囲も広くなっている。
2、背伸びや、振り向きの動作で腰痛が悪化する。
3、外出の機会が少なくなり、筋力が低下した感じがする。
4、腰が痛むため20分以上歩き続けることができない。
5、早歩きが困難で、長い下り坂も腰痛が悪化する。
◆検査とカイロプラティック施術◆
1、腰の痛みは鋭く刺す感じで、以前よりも悪くなっている。
2、右お尻から太ももの外側の痛みは、じわりと重く響くような感じ。
3、歩行の際に上半身を右に傾けるようなクセが観察される。
4、腰仙部のケンプテスト陽性。
5、腰部起立筋、中殿筋、ハムストリングの過剰な緊張。
6、異常なアキレス腱の深部腱反射。
7、脊柱と骨盤帯に機能低下が点在
8、腰仙部の開放操作
9、脊柱、骨盤の矯正
10、過緊張筋のトリートメント(筋膜、筋紡錘、腱紡錘)
11、自宅で行うリハビリの練習
◆その後について◆
施術頻度は1週間に2回。
1ヶ月後に歩行速度が向上し、腰の伸展動作(反らせる動き)によって腰痛が出なくなった。
歩行や日常動作の怖さが少なくなり、外出の頻度を増やすことができた。
屋外の床の凹凸が少し怖い時がある。
その後の施術頻度は1週間に1回。
2ヶ月経過した時点で、屋内外ともに日常動作は支障なくこなせるようになった。
現在は月に1回のメンテナンスを継続中。
今後の課題である体のバランスコントロール向上と筋力向上を目的に加え、適宜カイロプラティックケアで筋骨格を整えながらQOL低下を防いでいる。
◆担当カイロプラクターのコメント◆
脊柱管狭窄の診断を受けていても、必ずしも手術が必要ではないケースもあります。特に脊柱管が狭窄するに至った経緯によって予後がかなり違う点が特徴です。当院で改善の見込みがあるケースとしては以下の通りです。
・慢性的に姿勢や動作によって筋骨格に負担がかかっている場合
・腰椎に変形が起こっていても程度が軽い場合
・筋力のアンバランス、骨格のアンバランスが顕著の場合
これらに該当する方は、痛みの直接的な原因は脊柱管狭窄であったとしても、身体機能の低下による影響が高い可能性があります。カイロプラクティックケアを適切に行うことで身体機能を向上させ、狭窄した脊柱管への負荷を低下させることで自然治癒が促進し、痛みが出なくなる可能性があるのです。
脊柱管狭窄でお困りの多くの方は、少なからず腰椎が変形を起こしている可能性が高いと推察されます。変形は「年のせい」「もう手遅れ」などと言われがちですが、骨は変形していても関節の機能は十分に回復する場合も少なくありません。また、腰椎が前方に「すべる」という状態になっている場合も脊柱管は狭窄されますが、このようなケースでも腰椎の関節調整によって痛みや違和感を解消できる可能性は十分にあるのです。大切なことは見た目ではなく機能だと言えます。
施術のポイントは様々ありますが、一言で表すなら「背面の緩和と前面の強化」になります。脊柱管狭窄は長い年月をかけて徐々に進行したはずです。腰部の脊柱管は伸展動作(反らせること)によって狭くなる特徴があるため、筋肉のアンバランス、悪い姿勢、偏った運動のクセ、生活習慣などによって無意識に腰椎を反らせる習慣が生まれていたと考えることができます。このような習慣をカイロプラティックケアによって修正し、人間本来の身体機能を取り戻すことができれば、快適なあの頃の日常に戻ることは夢物語ではなくなります。
個人差はありますが、狭窄の多くは下部腰椎~仙骨(骨盤の真ん中の骨)にかけて発生しています。狭窄箇所を引き離す方向へ徐々に調整し、脊柱管が狭窄されにくい方向への癖付けを行うことが非常に大切なポイントです。しかし全員に同じ手法が使える訳ではなく、一人ひとりの状況を正確に把握した上で施術内容を考慮します。歩行可能な時間、基礎体力、姿勢、緊張度合い、弛緩具合など、様々な所見を考慮した上で初めてオーダーメイドな施術が可能です。MRI、CT、レントゲン画像などが手元にある場合は、古いものでも結構ですのでお持ちください。それが施術の助けになる場合があります。
また、施術の間隔を守ることは非常に重要です。間隔を開けることは無駄に回復を遅らせます。適切な施術マネージメントを保って、1日でも早く負担の少ない日常に戻っていただければと思います。
フィジック恵比寿はこれまでに様々な脊柱管狭窄の症例と対峙してきました。解剖学、生理学、運動学、生体力学などの基礎科学に加え、これまでの経験を組み合わせて一人ひとりにカスタマイズした施術プランをご提供します。脊柱管狭窄以外でも手術を回避できたケースは多々ありますので、ぜひカイロプラティックケアをお試しください。皆様の日常を全力で応援させていただきます。
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【脊柱管狭窄の症例】長年のスポーツによる左太ももの重い痛み。
【脊柱管狭窄の症例】腰椎の側弯と軽度な変形による足の痛み
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