腰椎側弯を伴う脊柱管狭窄症の診断を受けた
痛みはお尻から太ももにかけてジンジンする
仕事中に30分以上立っていられない
60代男性 自営業 広尾在住
◆来院までの経緯について◆
半年前から歩行時に左のお尻から太ももにかけての違和感を感じることが多くなり、整形外科を受診してレントゲン撮影を行ったところ軽い側弯(背骨が横に曲がっていること)と、椎間板の幅が狭くなっていると言われ、腰部脊柱管狭窄の診断を受けた。
それ以降は定期的な低周波治療を受け、普段はコルセットをつけている。しかしあまり改善している気配が無い。仕事で狭い空間に長時間立って作業することが多く、床は硬くて冷たいコンクリートである。近年は足の冷えを感じることも多くなり、今後が心配になってきたので、他の方法を探して当院へ来院した。
それ以降は定期的な低周波治療を受け、普段はコルセットをつけている。しかしあまり改善している気配が無い。仕事で狭い空間に長時間立って作業することが多く、床は硬くて冷たいコンクリートである。近年は足の冷えを感じることも多くなり、今後が心配になってきたので、他の方法を探して当院へ来院した。
◆初回の状態と症状について◆
・痛みが出る場所はお尻から太ももの裏側
・重だるさと、ジンジンするような痛みが出る
・30分続けて立つと痛みが出ることが多い
・病院では足が痛くなった時は前に屈むよう指示を受けている
・薬を処方されているが、辛いとき以外は飲まない
・腰を反らせるとお尻から太ももにかけてしびれと痛みが出る
・健康のために水泳を行っていたが、半年前にやめている
◆検査と施術◆
検査1 腰椎の右側弯と腰仙部の過伸展
検査2 左腰部脊柱起立筋と胸腰筋膜の短縮
検査3 体幹の弱化(腹横筋)
検査4 左右中殿筋とハムストリングの過緊張
施術1 腰仙部を屈曲するゆるやかな矯正
施術2 下部胸椎の矯正
施術3 脊柱起立筋、中殿筋の緩和操作
施術4 胸腰筋膜に対するIASTM
施術5 腹横筋への促通とトレーニング
施術6 自宅でのトレーニング、ストレッチの指導
◆その後について◆
施術の頻度は週2回とし、施術3回目で30分以上立ち続けることが苦にならなくなった。日によってはまだ辛いときもある。
1か月後に40分以上立ち続けることが楽になった。日によっては1時間立っていられる。腰を反らせる動作でお尻から太ももにかけて出現する痛みは30%程になった。
その後は施術を週1回に減らし、初回から2か月で動作時痛は消失、1時間立ち続けることも可能になった。
◆担当カイロプラクターのコメント◆
脊柱管狭窄症の診断を受けた男性の症例です。この方は軽度の側弯を持っており、病院では腰椎や仙骨の変形も指摘されていました。ですが他の症例でも解説した通り、見た目の変形が症状につながっているとは限りません。椎骨(背骨の骨)が前にすべる現象(すべり症)や側弯などを持っていたとしても、痛みもなく元気に過ごしている方は大勢います。体の問題を解決するためのポイントは、背骨の関節の動きや、筋肉の収縮や弛緩、神経伝達など、人間本来の身体機能が正常かどうかであり、見た目の問題ではないのです。人間本来の身体機能を回復ないし向上させることで症状改善に繋がります。
●脊柱管狭窄、腰痛に関わる「体幹」と「胸腰筋膜」
脊柱管狭窄をはじめとして、腰回りの問題を抱えている方に多い特徴が脊柱起立筋の過剰な緊張と体幹の弱化です。特に体の前側(屈筋群)が弱くなり、体の後ろ側(伸筋群)が過剰になっています。そのため、狭窄症の問題解決には体幹の強化と脊柱起立筋の緩和が必須といえます。
体幹とは外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋の3枚で構成されているコルセットのようなもので、腹圧をキープして骨盤と腰椎を安定させる働きを担います。体幹の弱化は運動機能や姿勢に悪影響を及ぼし、側弯しやすくなるとも考えられます。
脊柱起立筋は背骨に沿って存在する筋肉で、文字通り「背骨を立たせる」機能に特化しているため、体幹が弱化すると脊柱起立筋は背骨の安定のために仕事量が増えて緊張するのです。この緊張が長期間に渡ると、脊柱起立筋を覆っている胸腰筋膜にも緊張が連鎖します。胸腰筋膜は腰回りの慢性的な問題に深く関わっていることが研究でも分かっており、脊柱管狭窄の方を施術すると、高い確率で筋膜の過剰な緊張が確認できるのです。
一般的には脊柱管狭窄の原因は加齢や変形と言われていますが、それ以前に身体機能が慢性的に低下している状態ですので、当院では脊柱管狭窄を解決するサポートとして、狭窄部分を広げる調整、起立筋の緩和操作、筋膜リリース、弱化筋の強化などを行い、身体機能向上をサポートしています。
●最後に
カイロプラティックは人間本来の身体機能を向上させるヘルスケアです。高齢者の方でも毎日元気に運動され、若々しい体を気キープされている人もいらっしゃいます。その違いは決して運などではなく、本来の身体機能が発揮できているか否かです。
ほとんどの方は何かしらの機能低下を持った状態で生活されていますが、それが症状に繋がってQOL低下に結びついているのならもったいない話です。是非フィジック恵比寿で問題解決の第一歩をサポートさせていただければと思います。
◆こちらもご覧ください
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