骨折による関節や腱の癒着
長期の固定は関節機能を低下を招く
骨が癒合した時点で適切な膜のケアを
40代 男性会社員 渋谷区白金に在住
◆初診の状態
・2ヶ月前に人差し指の付け根を骨折した
・数週間経ってから病院へ行き、シーネ固定を行ったまま放置した
・すでに骨は癒合しているが、自力で曲げることができない
・パソコンのタイピングが困難な状況
・医師にはこのままでは手術だと言われたが、できれば別の方法を探りたい
・肩こりと首の痛みもあり、仕事に集中できない
・広尾に住んでいる友人にすすめられてフィジック恵比寿へ来院
◆検査結果
・自分で人差し指のPIP関節(指の真ん中)を曲げることができない
・他動で動かしても20度程度しか曲がらず、指に痛みが出る
・肘関節の可動域も低下、肩関節と肩甲骨の連動も悪い
・下部頚椎が異常に硬く、上部腰椎を反らせる動作も苦手
・前腕屈筋群の過剰な緊張、橈骨、尺骨のスライドが悪い
◆カイロプラクティック施術
・背骨の矯正
・肘関節の矯正と肩甲帯のリリース
・IASTMを使用した前腕屈筋腱と伸筋腱の施術
◆施術後の感想
・施術の際に痛みを感じることもありましたが施術後にすぐ指の動きが良くなったことには驚きました!病院で「このままでは手術をするしかない」と言われたのでとても落ち込んでいましたが、こちらの施術でとても救われました。
・現在は可動域がほとんど回復し、デスクワーク中も肩こりと頭痛を感じなくなりました。長年手首の痛みを持っていた飲食店の知人を紹介したところ、数回で手首の痛みが無くなったと喜ばれており、二人でとても喜んでいます。
◆担当コメント
骨折によるシーネ固定やギプスだけではなく、サポーターや包帯による長期の固定でも関節機能は低下していきます。
フィジック恵比寿では、そのような関節機能を正常に戻すために、IASTMというステンレス製のツールを使用する他、カッサなどを使用して施術を行っていきます。
●固定により関節機能が低下する理由
普通は怪我をすると炎症反応が起こります。これは組織を回復させるために必要不可欠な反応です。しかし長期に渡って動きが封じられた関節は血液循環が低下し、炎症に関わる細胞が関節まで届かない場合があります。つまり関節を構成する靭帯、腱、関節包などが回復せず、ダメージを負ったままの組織が癒着を起こすのです。
IASTMツールによって癒着を取り除くと、血液循環が促進され、正しい回復過程を取り戻すことになります。また、癒着が無くなることで腱の滑りや運動神経の働きが正常化し、さらなる回復が期待できます。
●IASTMツールとは?
主に癒着や短縮した組織を開放するための施術器具です。当院ではMyobarというステンレス製のツールとカッサを使用しています。潤滑剤を塗布した部分をIASTMツールで「なめす」ように擦ると癒着が取り除かれ血管が開放されます。つまり循環を促進し、組織を回復させるための細胞が届きやすくなると言えます。
また最近では、癒着した周辺に細い血管が過剰発生するという報告もあります。その周辺には神経の末端が伸びているので、痛みを感じやすくなっていると言えるでしょう。このような過剰な血管や神経を鎮める働きも期待できます。初めは痛みを感じやすいですが、施術を重ねていくと痛みが徐々に感じにくくなってくるはずです。
●癒着を取り除いたあとはカイロプラクティックを!
カイロプラクティックを行うと背骨から出ている神経が開放され、人間に備わっている様々な働きが高まります。
癒着を起こした関節には、筋肉や腱を動かす運動神経だけではなく、感覚を脳へ伝える神経も関与しています。カイロプラクティックはこのような神経の働きを高めるため、関節を曲げるという当たり前の機能が回復しやすくなります。癒着を取り除くだけではなく、動力源を修復させることも大切なことなのです。
●できるだけ早めにご相談下さい
関節の癒着は放置している期間が長いほど、回復にも時間がかかる傾向があります。また、完全に可動域が回復しないケースもあるため、できるだけ早い段階で施術とリハビリを行うことが肝要です。
PC業務が当たり前になった今、指の機能は無くてはならないものです。指の使い方が悪いと肘関節や肩関節がかばうため、頭痛や肩こり、姿勢の悪化などを招くことも懸念されます。
誰にでも一つしか無い大切な体はいつまでも長く健全であるべきだと思います。少しでも早く本来の働きを取り戻していただきたいと願っています。
※結果には個人差があり、掲載内容は施術効果を保証するものではありませんが、毎回の施術においてベストを尽くしてサポートさせていただきます。
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