🏌️‍♂️「ゴルフ中の腰痛と坐骨神経痛は“反り腰とスウェイ”が原因?|40代女性の症例

体幹と股関節の機能を取り戻し、痛みなくラウンドできる体に!

【来院の背景】

「腰が張ってるな…」「今日はちょっとお尻まで重たいかも」
最初は、そんな軽い違和感から始まったそうです。

40代、ゴルフ歴17年の女性。月に2回、自然の中でリフレッシュするラウンドは生活の一部。
しかし気づけば、ラウンドの後には決まって腰にズーンとした重だるさが残るようになり、次第にお尻から太ももの裏にかけて“ジワジワと広がるしびれ”が現れるように。

「プレー後はこういうものかも」と思いながらも、自分でストレッチをしたり、話題のマッサージガンを取り入れたり…。それでも、状態は良くならず。

「一度しっかりと体を見てもらった方がいいかも…」
そう感じてフィジック恵比寿に来院されました。

 


【検査と原因】

詳細な問診と、TPI理論に基づいたスクリーニングとカイロプラクティックの検査を実施しました。その結果、以下のような身体の傾向がみられました。

  • 全体的に関節の柔軟性は大きいが、体幹や股関節周囲の筋力・安定性が低下している傾向
  • 立ち姿勢やアドレスした時に反り腰(S字姿勢、過前弯)が強い
  • 特に、左股関節の内旋可動域に顕著な制限がみられた

今回の方の場合、体質的に体が柔らかい特性をお持ちですが、それを支える体幹や股関節の安定性の低下が顕著にみられました。

 

私たちの体は「運動連鎖」によって協調的に動いています。ゴルフスイングのように全身を使う複雑な動作では、特に股関節や胸椎といった大きな関節の可動性、そして体幹の安定性が重要になります。これらの機能が低下すると、他の部位がその不足を補おうと「代償運動」を引き起こします。

 

体の柔らかさに対して体幹の安定性が不十分な場合、スイング中に骨盤が横に過度に移動してしまう「スウェイ」や「スライド」といった傾向が出やすい傾向があります。また、反り腰が強い場合、ダウンスイングで前傾姿勢が崩れ、体が伸び上がってしまう「アーリーエクステンション」といった傾向にもつながりやすいと考えられます。

 

これらのスイング傾向は、本来回旋可動域が限られている腰椎に、過剰な「圧縮力」や、特に椎間板(背骨の間にあるクッション)が苦手とする「剪断力」といった強い負担をかけます。

 

そして40代頃から椎間板の水分量が減少し始め、弾力性が失われるなど体の組織に変化が見られやすくなります。このような年齢的な体の変化と反復的な過負荷が、椎間板や神経に負担をかけ、腰痛や坐骨神経痛といった症状を引き起こしている可能性が高いと考えられました。

 


【施術内容】

検査でみられた身体の特徴に基づき、以下の施術とエクササイズ指導を組み合わせたオーダーメイドのアプローチを実施しました。

  • カイロプラクティック施術:
    股関節と骨盤を中心に、胸椎や足関節など、ゴルフスイングの運動連鎖に関わる関節の歪みや動きの制限に対して、関節の可動性を改善するためのアプローチを行いました。
  • 筋膜リリース・ストレッチ:
    硬さが見られた股関節周囲の筋肉(特に内転筋群や殿筋群)、および体幹深部の筋肉、胸椎周囲の筋膜に対して、徒手でのリリースやストレッチを行いました。これにより、可動域の拡大と、筋膜の柔軟性の改善を目指しました。全身の筋膜のつながり(筋膜連鎖)も考慮し、症状のある腰部だけでなく、運動連鎖に関わる足底や下腿三頭筋にもアプローチしました。
  • ゴルフに特化したエクササイズ:
    ご自宅でも取り組める、身体の柔らかさを活かしつつ安定性を高めるためのエクササイズをアドバイスしました。特に、体幹のインナーマッスルを意識した安定化トレーニング(ドローインなど)、股関節と胸椎の連動した可動域向上エクササイズ、下半身の筋力強化(スクワット、ランジの正しいフォーム)、そしてゴルフに必要なバランス・コーディネーション能力を高めるトレーニングを中心に構成しました。
  • セルフケアアドバイス:
    日常生活での正しい姿勢の意識づけ、デスクワーク時の注意点、練習前後に行うべきウォームアップ・クールダウンの重要性、ご自身でできる簡単なストレッチやフォームローラーの効果的な活用方法などをアドバイスしました。

 


【経過・結果】

施術を行い、徐々にゴルフ中の腰痛やゴルフ後の坐骨神経痛の程度が軽減していきました。特に6回目の施術を終えた頃から、日常生活でのしびれが気にならなくなり、ラウンド後も以前のような痛みが出なくなったと喜びの声をいただきました。今では、症状が出にくい状態を維持するため、定期的な体のメンテナンスと、自宅での継続的なエクササイズに取り組んでいらっしゃいます。

 


【お客様の声】

どこに行っても、いつも診てもらえるのは“痛い部分”ばかり。 でもこちらでは、最初に「どう動いているか」「どこに力が入っていないか」など、体の使い方を丁寧に見てくれたのが印象的でした。 まさか、自分の“体の柔らかさ”が腰に負担をかけていたなんて思いもよらず… エクササイズを続けていくうちに、「今日はしびれが出なかった!」「ラウンド後も大丈夫だった!」と、自分の変化に気づける日が増えてきました。 今では、ゴルフを思いっきり楽しめる自信が持てるようになりました。 「腰に不安を感じながらプレーしていた頃とは、まるで別人のようです。」

 

【担当コメント】

体が柔らかいことは素晴らしい才能ですが、それを支える「安定性」が伴わないと、特定の部位に負担が集中してしまうことがあります。

筋肉量が少ない女性に多い傾向ですが、体のクセを修正しながらエクササイズで安定性を強化していくと腰痛や坐骨神経痛が改善していくケースが多いので、ゴルフコーチから「反り腰」や「体が動き過ぎている」ことを指摘されている方は、体の使い方を専門家にみてもらうことをお勧めします。

フィジック恵比寿ではゴルフを心から楽しんでいただけるよう、お体のメンテナンスをサポートしています。痛みに悩まず、思いっきりゴルフを楽しみたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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  • 所在地:東京都渋谷区広尾1丁目7-22 ハイシティ広尾Ⅱ 401
  • アクセス:JR恵比寿駅 徒歩7分/日比谷線広尾駅 徒歩10分
  • 営業時間:火・金 10:30〜19:00/土 10:30〜14:00(月・水・木・日休)
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