
正しいフォームへの思い込みが痛みにつながることも!
「スイング中にヘッドアップしないように、首(頭)をしっかり固定する」ことを意識してゴルフの練習に…
ただ、意識しすぎた結果、インパクト~フォローにかけて左首に痛みや張りを感じるようになり、徐々に練習が億劫に感じるようになっていました。
整形外科での診断では「特に異常なし」。ストレッチでも改善せず、フィジック恵比寿にご来院されました。
首の痛みの“本当の原因”は、首の過剰な固定意識と動きの制限
お体の状態を検査すると以下のようなお体の傾向がみられました:
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スイング中はダウンスイング~インパクトまで「頭部を動かさない」ことを練習では強く意識されているとのこと
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スイング動作をした時に首の筋肉(胸鎖乳突筋や上部僧帽筋)に過度な緊張がみられました
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胸椎の回旋、右肩関節の外旋可動域が制限されていた
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さらに、左股関節の内旋制限がみられ、スイング中にスライド動作(首の負担が強くなる)が起こりやすい状態
つまり、①頭を正しい位置に保つ「正しいフォーム」への強い意識が身体全体の自然な運動連鎖を妨げていたこと②体の動きの制限による横方向へのスライド傾向が首の痛みを引き起こす原因であると考えられました。
施術・アプローチ内容
- 頚部の緊張をゆるめる筋膜リリース(胸鎖乳突筋・後頭下筋群など)
- 胸椎、肩関節の可動性を高める関節のケア
- 股関節内旋制限の矯正と可動域エクササイズ
- 頭部の“固定”ではなく、スライドをしない股関節の使い方をトレーニング
- ご自宅でできるストレッチと胸郭の動きを良くする体操の提案
5回目の施術以降、首の痛みや違和感はほぼ感じなくなり、「力みのないスイングが楽にできるようになった」との声をいただいております。
お客様の声
「正しいスイングをしようとして逆に痛めていました」
ヘッドアップを防ぐために首を固めるようにしていたのですが、それが間違いだったとは思いもしませんでした。
今では“ビハインド・ザ・ボール”の意味を体で理解できてきて、楽にスイングできるようになりました。
練習後の疲れも減り、もっとゴルフが楽しくなりました。
“固定”ではなく“連動”が正解
「ヘッドアップしない=首を固める」ことだと誤解しているゴルファーは少なくありません。
しかし、実際には頭や首も体に連動して“安定して動く”ことが自然な体の使い方です。
一見正しく見える動きの裏に、無理な負担や代償動作が隠れているケースは少なくありません。
フィジック恵比寿では、フォームの「見た目」ではなく、「体の理にかなった使い方」にフォーカスし、再発しない体の土台づくりをサポートしています。
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