妊活中のあなたに届けたい栄養の話
【妊娠のカギを握る“卵子の質”とは?】
妊活において「卵子の質を整えること」は、妊娠への大切な一歩です。卵子の質は年齢とともに変化しますが、食事や生活習慣を整えることで、その力を最大限に引き出すサポートができます。科学的な根拠に基づいて、卵子の質を高める栄養素と、それらを豊富に含む食品をご紹介します。
【卵子の質を守る2つのポイント:抗酸化とエネルギー】
卵子の老化には、「酸化ストレス」と「ミトコンドリア機能の低下」が関係しています。これらは、体内で日常的に起こる代謝の乱れやストレスの蓄積によって加速します。
抗酸化作用のある栄養素は、活性酸素から卵子を守り、老化を抑える働きがあります。一方で、ミトコンドリアのエネルギー産生を支える栄養素は、卵子の成熟・受精・細胞分裂に必要なエネルギーを生み出す源です。
【卵子を強くする7つの栄養素】
1. 抗酸化ビタミン(ビタミンA・C・E)
「抗酸化トリオ」と呼ばれ、活性酸素から細胞を守るビタミン群です。
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- ビタミンA:細胞の分化と修復を助ける(多く含む食品:レバー、うなぎ、にんじん、かぼちゃ)
- ビタミンC:強い抗酸化力で卵子を保護(赤パプリカ、ブロッコリー、キウイ、柑橘類)
- ビタミンE:血流を促し、卵巣への栄養供給を改善(アーモンド、アボカド、植物油)
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2. コエンザイムQ10
ミトコンドリア内でのエネルギー産生に不可欠。加齢とともに体内生成量が減少します。
(多く含む食品:いわし、さば、豚肉、牛肉、ピーナッツ)
3. 鉄分
酸素を全身に届ける赤血球の材料。不足すると卵巣機能が低下します。(レバー、赤身肉、あさり、かつお、小松菜、ほうれん草)
4. 亜鉛
細胞分裂やホルモンバランスに関与し、卵子の成熟や排卵を支えます。(牡蠣、豚レバー、赤身肉、納豆、ほたて)
5. ビタミンD
卵巣機能や着床環境の維持に役立つ“ホルモン様ビタミン”。日光浴でも生成されます。(鮭、さんま、いわし、卵黄、きのこ類)
6. 葉酸(ビタミンB群)
細胞の再生や血液の生成に必要。妊娠初期の胎児の発育にも重要です。(枝豆、アスパラガス、ブロッコリー、納豆、いちご)
7. たんぱく質
体を構成する細胞の主成分。卵子やホルモンの材料として不可欠です。(肉、魚、卵、大豆製品、乳製品)
【サプリメントを活用するときの注意点】
一部の栄養素(ビタミンDやコエンザイムQ10など)は、食事だけでは十分な摂取が難しい場合があります。専門家の指導のもと、サプリメントを適切に活用するのも一つの手段です。
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- 自己判断での過剰摂取は避ける
- 信頼できるメーカーを選ぶ
- DHEAやメラトニンなど医師の管理下で使うべきものもあるため注意する
特に葉酸は、厚生労働省が「妊娠の1ヶ月以上前から1日400μgの摂取」を推奨しています。
【まとめ:妊活は体質を見直すチャンス】
妊活中は、ご自身の体と向き合い、体質を整える良い機会でもあります。「まごわやさしい(豆・ごま・わかめ・野菜・魚・きのこ・いも)」を意識した食事から始めてみましょう。
栄養と向き合うことで、卵子の質が整い、自然と妊娠に近づいていく。前向きでカラダとココロにもやさしい妊活を今日から始めてみませんか?
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