17. 休んでも疲れが取れない…そんな妊婦さんへ

全身の緊張をゆるめて深く休めるマタニティ・ケア

「しっかり寝ているのに、朝から体がだるい」「ゆっくり過ごしても疲れが抜けない」そんな声を、妊婦さんからよく聞きます。妊娠中は、体の中で赤ちゃんを育てるための大きなエネルギーが使われる時期。

ホルモンバランスの変化や内臓の位置の変化、自律神経の乱れなどが重なることで、「休んでも回復しない疲れ」を感じやすくなります。

そんな妊娠中の慢性的な疲労には、体全体の緊張をやさしくゆるめ、深く休めるケアが必要です。ここでは、フィジック恵比寿が行っているマタニティ・ハンズケアの視点から、その理由とアプローチをご紹介します。

 

疲れを感じる妊婦さん

 

 

筋肉と神経の緊張が回復しない理由

妊娠中は、重心の変化やホルモンによる靭帯のゆるみから、無意識のうちに体がバランスを取ろうとして緊張しやすくなります。特に背中・腰・骨盤まわりの筋肉が硬くなりやすく、自律神経を圧迫する原因になることも。

日中の緊張が夜まで抜けずに続くことで、浅い睡眠や寝つきの悪さにつながり、疲労がリセットされにくくなってしまいます。

 

首や肩のこりに悩む妊婦さん

 

深い眠りがもたらす「内側からの回復」

夜眠っている間、身体の中では単なる休息以上のことが行われています。副交感神経が優位になり、日中に使った臓器や神経系、特に脳の老廃物が排出され、内臓も修復されます。

ところが、妊娠中はホルモンや血糖バランスの乱れ、アドレナリン過多などの影響で交感神経が高ぶったままになると、眠りが浅くなってしまいます。

胎児は夜間に活発に動きます。母体がしっかり休める環境が整っていないと、赤ちゃんの活動と重なり、睡眠の質が低下することもあります。

血糖障害やビタミンB不足があると、浅い眠りや悪夢を見るなどの症状が現れることもあります。

 

 

緊張をゆるめ、自律神経を整えるケア

フィジック恵比寿のマタニティケアは、頭蓋骨の調整・内臓マニピュレーション(おなかのハンズケア)・背骨の調整などを通して、内臓の位置や動き、自律神経の働きを整えることを目指します。

とくにお腹の緊張は、消化機能の低下や浅い呼吸、自律神経の交感神経優位(緊張状態)を引き起こす大きな要因。おなかをふんわりとゆるめることで、副交感神経が優位になり、深いリラックスと回復モードに入りやすくなります。

 

 

妊婦さんの首の筋肉をストレッチ

 

栄養と“回復できる体”を支えるサポート

分子栄養学的には、慢性疲労の背景には鉄不足・ビタミンB群・マグネシウムの不足があることも多く、栄養の偏りが自律神経やホルモンのバランスに影響します。

ビタミンB群が不足すると、悪夢を見たり眠りが浅くなるケースもあります。フィジック恵比寿では、食事・生活習慣の見直しと共に、必要に応じた栄養素の摂取もサポート。

赤ちゃんの健やかな成長と、お母さん自身の疲れにくい体づくりを応援しています。

 

睡眠の質と関係するビタミンB群の不足に注意

 

 

【まとめ】

妊娠中の疲れやすさは「仕方がないこと」として我慢されがちですが、体の声を丁寧に聞き、根本から整えていくことで、回復力は取り戻せます。

「何をしても疲れが回復しない…」と感じるときは、ぜひ“マタニティ・ハンズケア”のやさしいアプローチを体験してみてください。

深くリラックスできる時間が、あなたの妊娠期をもっと快適にしてくれます。

 

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17. 休んでも疲れが取れない…そんな妊婦さんへ