ステップの際に股関節の付け根がピキッと痛い
不安定な体幹が原因の股関節痛とは
軸足側の腰痛は股関節の機能低下
30代男性 プログラマー 目黒区に在住
◆来院までの経緯について◆
数年前からボウリングを続けており、最近になってボールの重さを上げたところ、腰痛と股関節痛が出るようになった。
腰痛は3ゲーム目あたりから悪くなる傾向がある。今のところお風呂や自宅でのセルフマッサージで解消してはいるが、今後の不安があるので何か対策をする必要性を感じている。
股関節痛は軸足の付け根がピキッと痛む。数日前から長時間のデスクワークで立ち上がる時も痛みが出るようになったため、WEBで検索してフィジック恵比寿へ来院した。
◆初回の状態と症状について◆
1、腰痛は左側で、腰から骨盤にかけて重く痛む
2、上半身の前屈で腰痛が再現され、骨盤が前傾しない
3、フォワードスイングでは上半身が開き過ぎる
4、プッシュアウェイとリリース時に股関節の奥がピキッと痛む
5、ステップは4歩で右投げ
◆検査とカイロプラティック施術◆
検査1 軸足(左)の中殿筋と小殿筋が短縮
検査2 左外腹斜筋の弱さと左腰部起立筋の過剰な緊張
検査3 下部腰椎、左仙腸関節の機能障害
検査4 左ハムストリングスの相対的な弱さ
検査5 片足立ちの機能は正常
施術1 中殿筋と小殿筋の筋膜リリース
施術2 脊柱起立筋と胸腰筋膜のリリース
施術3 腰椎骨盤の矯正
施術4 左サイドプランクの指導
◆その後について◆
週1回の施術頻度で合計6回の施術を行った時点で股関節痛は消失した。尚、ご本人の希望でこの期間もボウリングの練習は継続した。
腰痛は6回施術の時点で6割程度軽快しており、その後も週1回の施術で4回追加したところ9割軽快。
その後は自宅でのストレッチ、練習後のクールダウンなどをアドバイスし、月1回のメンテナンスを継続している。
◆担当カイロプラクターのコメント◆
ボウラーの方々は腰痛と股関節の痛みに悩むケースは少なくありません。ですがその原因は人それぞれですので、今回のケースを紐解いていきます。
●股関節痛の原因
この方の場合は左の体幹(外腹斜筋)が弱いことが起点となり、バックスイングの遠心力に上半身が耐えきれず、右回旋気味に開くクセがありました。
上半身が開いた分、フォワードスイングの時は逆に上半身を戻すような動作が無意識に生まれるため、通常以上に股関節のパワーを使います。これが中殿筋と小殿筋の疲労を招き、股関節の痛みに繋がったと考えられます。
上半身が開いた分、フォワードスイングの時は逆に上半身を戻すような動作が無意識に生まれるため、通常以上に股関節のパワーを使います。これが中殿筋と小殿筋の疲労を招き、股関節の痛みに繋がったと考えられます。
●腰痛の原因
股関節とそれに関連する筋肉が正常に機能していない状況で投げ続けた場合、腰の筋肉は股関節を引き上げようとするはずです。腰と股関節が綱引きをしているようなイメージですね。そして腰部起立筋が過剰に緊張し、胸腰筋膜が固くなります。腰椎にも無駄なねじれが生じ、代償的に骨盤もねじれるため、骨格のバランスが崩れて余計に筋疲労が進むことになります。これが腰痛の原因になったと考えられます。
ボウリングは投球フォームの安定性があってこそ、レーンコンディションに適応できますので、まずは負担の少ないフォームを会得することが大切だと言えるでしょう。ボウリングフォームによっては腰痛、股関節痛だけではなく、膝痛、肩関節痛、手首の痛みも誘発される場合がある点は無視できません。
●施術と再発防止策
施術では緊張ならびに短縮した筋肉をリリースし、背骨に沿った筋肉を包んでいる胸腰筋膜も緩める必要がありました。これに加えて腰椎と骨盤に対してカイロプラクティックの矯正を行い、筋骨格の機能を向上させることが必要です。
このプランはカイロプラクティック施術としては十分ですが、スポーツのマネージメントとしては不十分で、やはり外腹斜筋の強化が必須です。
外腹斜筋は胸腰筋膜と連結しており、胴体を包むコルセットとしての役目を持っています。各種スポーツにおいては非常に重要で、長時間のデスクワークでも良い姿勢を維持する役割を担います。この方の場合は外腹斜筋が強化されればフォワードスイング時の上半身の過剰な回旋を防止できるので、股関節と腰部起立筋への負荷を減らす事が可能になります。
前提として施術で筋骨格の調整を行った上での話ですが、ボウリングで股関節が痛い方は体幹が弱くなっている可能性を疑ってみるのも良いでしょう。
ですが、サイドプランクを始め、体幹トレーニングは他の筋肉による代償反応が非常に起こりやすいトレーニングです。正しく行っているつもりでも、実は背筋や太ももの筋肉を使ってキープしている場合が多くありますので、正しく指導を受ける事をおすすめします。もちろん当院では体幹トレーニングが必要なケースであれば、施術に加えて指導を行いますのでご安心ください。
ですが、サイドプランクを始め、体幹トレーニングは他の筋肉による代償反応が非常に起こりやすいトレーニングです。正しく行っているつもりでも、実は背筋や太ももの筋肉を使ってキープしている場合が多くありますので、正しく指導を受ける事をおすすめします。もちろん当院では体幹トレーニングが必要なケースであれば、施術に加えて指導を行いますのでご安心ください。
●最後に
フィジック恵比寿ではボウリングだけではなく、各種スポーツ障害のご相談も多くいただいております。個人的に得意な症例はボウリングと登山で、ボウリングはパーフェクトゲーム、登山は80座以上の経験を持っています。
ご相談をいただいた際にはこの経験も活かして、最大限のサポートをいたします。どうか放置せずにご相談いただき、充実したスポーツライフを送っていただければ嬉しい限りです。
フィジック恵比寿
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