指の第1関節が変形するヘバーデン結節。
ホルモンバランスや血液循環を整えて進行の予防を!
◆ヘバーデン結節とは?
40歳を超えたあたりから、指の第1関節(PIP関節)が腫れ上がり、爪の根元付近にコブ状の突起が2つできることがあります。これはヘバーデン結節といって、変形性関節症の一つとされています。第2関節に同様の変形が起こっている場合をブシャール結節と呼び、どちらも同じ種類の疾患に分類されます。
結節ができてしまった指には鈍い痛みが出て可動域が低下するため、日常生活の些細な動作がやり辛くなります。また、皮膚の色も赤くなり第1関節から先が大きく横に曲がってしまうなど、見た目にも大きな変化が出てきます。そのため関節リウマチではないかと心配する方も多いですが、原因や症状、予後(今後の展開)が全く異なる障害です。男性は症状を感じない場合もあり、人によって辛さが違うことも特徴の一つだと言えます。
へバーデン結節の原因は解明されていませんが、以下のような方が起こりやすいと言われています。
- 家事を行う主婦
- ピアノやギタ-を扱う人
- プログラマー、タイピングが多い事務員
- 経産婦、妊婦
- 更年期以降の女性
- 職人
◆へバーデン結節の原因とフィジックの治療法
西洋医学ではへバーデン結節の原因がホルモンバランスの乱れだとする説もあれば、使いすぎによる負荷が原因だという説もあります。冒頭でヘバーデン結節は変形性関節症の一つと書きましたが、1988年に行われた研究ではヘバーデン結節の関節は45%程度しか変形していないというデータも出ています。つまり純粋な変形性関節症ではないということです。いずれにしても原因がはっきりしない以上は治療法が確立されません。そのため病院ではステロイド注射やピルなどを用いて一時的に対処しながら経過観察することが多く、これが一般的な治療法だと言われてきました。
もちろんフィジック恵比寿でもへバーデン結節を単なる変形として考えておりません。へバーデン結節に関わる様々な要因を取り除くことで、少しでも快適な状態へ戻るお手伝いをしています。
へバーデン結節の相談でフィジックに来られた方々は、いくつか共通していることがあります。その中でも特に目立つのは「循環の悪さ」です。ほとんどの方はデスクワーカーで姿勢が悪く、慢性的な首肩こり、背中の痛み、冷えなどを感じています。このような方は背骨や骨盤にゆがみが起こりやすく、運動神経の機能も低下しがちです。また、肩甲骨から腕にかけての血流が低下しやすいため、末端の栄養状態が悪い傾向があります。体は常に多くのゴミを出しており、血液中に排出されています。このゴミを少しでも早く回収して、新しい新鮮な血液を供給することが理想です。そのためには良い姿勢を維持し、固まった関節や筋肉をしなやかに戻すことが大切になります。
カイロプラクティックケアは運動神経の働きを向上させ、姿勢維持筋や肩甲骨、肩肘の関節、指などの機能を高めます。体を正しく扱えるようになれば、正しい姿勢を維持することに役立ちます。これが結果的に循環の促進につながるのです。
もともと血流の弱い末端部分が姿勢の悪影響でさらに血行不良を招き、ゴミの回収と栄養の供給サイクルがスムーズに機能しなくなった状態がへバーデン結節に共通しているとご理解下さい。
また、フィジック恵比寿では「IASTM Tools(Instrument-Assisted Soft-Tissue Mobilization)」を使用した治療も行っております。IASTM Toolsは、怪我の回復を早め、組織の回復を促進する効果が期待できます。そのためヘバーデン結節に対しても積極的に取り入れるようにしています。
最先端のセラピーツール:IASTMテクニックについてはこちら
◆更年期に起こるエストロゲンの減少はヘバーデン結節の原因に
ヘバーデン結節にはホルモンバランスも関わっていると言われています。特にエストロゲンというホルモンは40歳以降から徐々に減少し、更年期に急激な減少を迎えます。もともとむくみや関節の腫れを解消する働きを持っているエストロゲンが減少することで、ヘバーデン結節が起こりやすくなると考えられているのです。
◆ホルモンバランスの乱れには頭蓋矯正と内臓治療!
エストロゲンは卵巣で合成されるホルモンですが、合成までには長い道のりをたどります。まずは脳に位置する視床下部という場所から出されるホルモン(GnRH)が血液に混ざって脳下垂体という場所を刺激します。すると脳下垂体はまた別のホルモン(FSH・LH)を血液中に出し、卵巣を刺激します。この二つの過程を経て初めて卵巣がエストロゲンの合成を行うのです。つまり脳の神経を使ってホルモンを出す命令を伝え、血流を利用してホルモンを運搬しています。このサイクルが乱れている方は合成に支障が出ると考えることができます。具体的には頭蓋骨にゆがみがある方は要注意です。頭蓋骨はメガネの圧力でもゆがむ可能性がある繊細な部分です。言い換えれば日常的にゆがみやすいとも言えます。頭蓋骨のゆがみは脳脊髄液の循環を乱し、視床下部や脳下垂体に悪影響を与えている可能性があります。頭蓋矯正はエストロゲン合成までの命令をスムーズに保つためにも、とても重要だと考えられます。
また、卵巣機能が低下していてもエストロゲン合成に支障が出ます。内臓の中でも卵巣は下のほうに存在するため、胃下垂、内臓下垂によって圧迫を受けやすい臓器です。圧迫を受けた卵巣は膜が緊張し、神経や血管が引っ張られて機能低下を招くことがあります。フィジックでは内臓のポジションを正し、膜の緊張を緩和させる治療も行っています。また、必要に応じて臓器のエネルギー循環をうながす経絡治療を行います。検査によって卵巣の問題が疑わしいと判断した場合は、内臓治療や経絡治療を組み合わせた施術でサポートしています。
◆少しでも快適な状態へ向かっていただけるように
ヘバーデン結節は病院での治療法が確立されていないため、進行や悪化に不安を感じながらも一生付き合っていくものだと諦めている方が少なくありません。以前より指の動きが悪くなり、家事やスポーツがストレスだと感じてしまう方もおります。どうか少しでも快適な状態へ向かえるよう、応援させていただきたいと思います。
フィジックではへバーデン結節に関わる様々な要因の中から解決できそうなものを判断して全力でサポートしています。あきらめる前に、どうぞお気軽にご相談ください。
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