吐き気を伴う肩こり
なかなか回復しない疲労
やる気も低下して気持ちだけが焦る
30代 女性会社員 渋谷区に在住
◆問診結果
・半年前から肩こりが強くなった
・顔を横に向けると首の付け根から肩にかけて痛みが出る
・最近は肩こりだけではなく吐き気や頭痛も感じることが多い
・マッサージを受けてみたが疲労改善には至らなかった
・休日もあまりやる気が出ず、家で寝ている時間が増えた
・渋谷区で治療院や整体院を検索しフィジック恵比寿へ来院
◆検査所見と施術
・姿勢: 背中が丸くなり、顎を前に突き出した姿勢
・筋力: 前頚部の筋力低下、下腿三頭筋の筋力低下、短時間のつま先立ちで筋肉痛になる
・触診: ふくらはぎのテンション低下、上部僧帽筋の過剰、下部胸椎と上部腰椎の圧痛、右腹部の圧痛
・瞳孔: 右動向散大、右交感神経の過剰、副腎疲労の疑い
・背骨の可動域: 頸椎右回旋低下、体を反れない、骨盤の引き込みを維持できない
・食生活: カフェイン過多(主にコーヒー)、自炊が面倒で炭水化物が多くなる
・その他: 呼吸が浅く、呼吸と頭蓋骨のリズムが不調
◆患者さんの感想
・疲労してやる気が出ないのは半分くらい気持ちの問題だと思っていましたが、体のチェックをしてもらった後に説明を聞くと、自分の体に様々な問題が起こっていることを知りました。改善のために必要なセルフケアや、食事などのアドバイスを色々教えてもらえた点も良かったです。これまで6回の施術を受けましたが、以前よりも頭痛の頻度が少なくなり、体が元気になってきた感じがあります。最近では徐々に前向きな気持ちが湧いてきました。これが非常に嬉しいです。
・これまでのカイロプラクティックのイメージは「体をバキバキ鳴らして動きを良くするもの」という感じでしたが、こちらに通い始めてからイメージが一新しました。色々な不調に対応できるという点で大変驚いております。夫も体の不調が多いので紹介したところ、腰痛が数回で劇的に変化したようで喜んでいました。ほかの方々にも是非オススメしたいです。
◆担当のコメント
肩こりは一般的にも多い症例ですが、その原因は様々です。今回は副腎疲労との関係が強く疑われたため、背骨、骨盤の矯正だけではなく、自律神経機能、ストレス応答、ホルモンバランス、日常生活の改善点も考慮して施術を行う必要がありました。
カイロプラクティックは脳と体の連絡をスムーズにするため、普通は背骨をベースに診ていきます。背骨のゆがみを整えることで神経伝達を阻害する影響を最小限に抑えることが可能になります。軽度の肩こりなどはこれで十分なのですが、副腎疲労が関わっている場合はもう少し深いアプローチが必要になります。フィジック恵比寿では、このような問題をアプライドキネシオロジー:Applied Kinesiology(AK)という学問で分析、施術していきます。
副腎疲労は正式には副腎疲労症候群と呼ばれ、副腎皮質ホルモンの分泌が異常になることで全身症状を招く内分泌障害です。副腎疲労症候群はストレスへの抵抗力を低下させ、体の活力を奪います。具体的には血圧、血糖の乱れを招き、エネルギーレベルが落ちるため、やる気の欠如や集中力の低下にもつながります。最近では在宅ワークで炭水化物の過剰摂取、カフェイン過多による血糖の乱れが目立っていますので、副腎疲労の兆候が多いように感じられます。副腎疲労症候群は時間帯によって特徴があり、朝はやる気にならず、夕方は眠気に襲われ、夜間に頭が冴えてくる、という感じです。この他にも、性ホルモン産生を乱すため、性欲の低下、不妊、月経にも悪影響を及ぼす可能性があります。また、傷の回復が遅くなったと感じる方や、炎症、アレルギー反応が出やすくなったと感じる方も副腎疲労の可能性があるかも知れません。副腎は精神的なストレスと関係が深く、ストレスとアレルギーもまた蜜月の関係にあるためです。以下に該当する方は副腎疲労が関わっている可能性を疑ってみても良いのではないでしょうか?
・朝起きられない
・夜間に頭が冴える
・カフェインや甘いものを欲する
・疲れやすい
・頭痛
・ストレスに弱くなった
・日中に集中できない
・体の痛みを感じやすくなった
・低体温
これらの症状が必ず副腎疲労に関係しているわけではありませんが、あてはまる項目が多ければ多いほど、その可能性は高いと言えます。上記のような症状はコロナ禍以前よりも多く寄せられる相談でもあるため、このご時世では副腎疲労症候群が増えていると予想することができます。精神的なストレスを受けると人間はコルチゾールと呼ばれるホルモンを分泌し、脳下垂体と呼ばれる司令中枢がストレスと戦う指令を出します。本来人間には生きている限りこのような反応が起こり続けますが、昨今ではコロナ感染症に対する恐怖心や、仕事環境を含めた社会的な変化が、不安定かつネガティブな心理状態を作り出し、副腎を疲労させやすいと考えることができるのです。
◆副腎疲労改善に向けて
副腎疲労症候群に対する当院の方針を大まかに説明すると、背骨の機能障害改善、副腎への血流改善と神経刺激、交感神経の抑制、生活習慣の見直し、になります。これらをアプライドキネシオロジーにより分析し、神経内分泌のアプローチを行っていきます。背骨の矯正により脳と副腎各器官への神経伝達を正常化し、頭蓋調整による呼吸の正常化を図り、人間本来の正常な機能を引き出します。
また、星状神経節との関係が深い下部頸椎へアプローチすることで交感神経を抑制して自律神経のバランスを整えます。交感神経の抑制については他にも様々なやり方があるため、一人ひとりの体質や健康状態によって変える必要があります。そして主に炭水化物とカフェイン過多の生活を見直し、副腎へのダメージが懸念される生活環境を改善していきます。
コーヒーの成分は麻薬と非常に似た化学式を持っていることが分かっており、中毒性があることは間違いありません。しかし控え始めて辛いのは数日で、大抵は3日前後で飲まずとも平気になっていきます。コーヒーは副腎が回復してから節度を守ってまた愉しめば問題ありません。
それ以上にコントロールが難しいのが糖質です。現代では糖尿病のリスクがドンドン上昇している中、我々は想像以上に糖分を摂取しています。特に精製された砂糖を一気に摂ると、インスリンによって血糖値は即座に下げられますが、この反動で副腎髄質からアドレナリンが大量に放出されます。このスパイク連鎖によって副腎は疲労していくのです。この連鎖反応は自律神経に対しても悪影響を及ぼします。副腎疲労の改善のためには、糖質のコントロールが非常に重要な要素になります。
現代における数多くの疾患は交感神経との関わりが深く、ストレス社会と呼ばれる現代では交感神経が常に高ぶっています。リラックスする時間を忘れてしまったと感じる方も多いのではないでしょうか?コロナの恐怖や生活の変化・制限によって副腎疲労はさらに加速する可能性があると当院では考えています。少しでも早く自分の体を立て直すため、また、現状を変えるために無益な努力をするのではなく、まずはご相談ください。皆様の健康と健やかな人生を、国際基準カイロプラクティックで応援させていただければ幸いです。
WHO基準カイロプラクティック
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