イントラからだ塾<クラスでよくある質問集>

「イントラからだ塾」では、参加される生徒さんの質問や日々の素朴な疑問を大切にしています。
勉強熱心な皆さんからいただく質問で、ついつい講義を脱線してしまうこともあります笑。
でもそれが本当の学びに繋がる大事なことなんですね!

 

「イントラからだ塾」クラス中によくある質問 BEST10

クラス中によくある質問(Q&A)です。ワークショップ、セミナーの申込前のご参考にお読みください。
実際のクラスでは、図を載せた資料を配布したり、ホワイトボードを用いたり、模型を使って説明を行いますので、さらに深く理解しやすくなると思います。

  • 筋膜って何?腱って筋肉とは違うの?

⇒筋膜は筋肉の線維を外側で覆っている膜の一種です。体にある臓器のほとんどは“袋のような膜”で覆われています。筋膜=腱と同じものです。筋膜は筋肉の中身を覆うと同時に、端にくると腱という組織の束になって、骨に付着します。筋肉が骨にくっつく部分を腱と呼びます。実際のクラスでは、図を書いてご説明するので、もっとわかりやすいですのでご安心ください。

  • 骨ってどうやって動くのですか?

筋肉が伸びたり、縮んだりすることで、その筋肉がつく骨が動きます。骨の形状が異なると、動き方も異なるので、骨の形を大まかに覚えておくことは、運動を理解する上でとても役立ちます。

  • 血液ってどんな風に運ばれるのですか?

血管は血液を通している通り道(水道管のパイプを想像してみてください)です。血液は、細胞の活動に必要な栄養や酸素を含んでおり、心臓から血液が送られると血管を通って、動脈血(きれいな赤い血液)が体の隅々まで運ばれます。また、手足などで使われて老廃物を含んだ静脈血(色が濁った血液)が静脈血管やリンパ管を通り、心臓や肺に戻ってきます。心臓と体の隅々を連絡している道路が血管で、そこを血液が通っているイメージです。

 

  • 神経ってどんな働きをしているのですか?

神経は体をコントロールするためのネットワークの一つです。一番中心となるのが脳です。脳が下した命令を体の隅々に伝えるための経路として、神経系(神経細胞という線維の束、実際に線維が束になったコードのような形をしています)があります。神経系は脳⇔手足や内臓などの末端組織との間で情報を常にやりとりしています。神経系は目に見える形をもつネットワーク(電話線のようなイメージ)です。

  • 横隔膜ってどこにあるのですか?

横隔膜はみぞおちの辺りで、お腹の中で水平方向にドームのようなテントはっている筋肉です。腹式呼吸では、筋肉が強く収縮してこのドームのテントが上下に動くことで、肺の中の空気を出し入れするための圧力を調節しています。横隔膜は呼吸を通して自律神経の働きをみる上でもとても大事で、内臓の調子を整えるためにもポイントになる器官ですね。

 

  • 多くの女性でみられる“反り腰”はどうやったら良くなりますか?

いわゆる“反り腰”姿勢では、腹筋や殿筋の筋力低下が原因となり、骨盤が前傾した格好になっています。反り腰は、産後のママさんや運動不足の女性に多い姿勢で、ひどくなると慢性の腰痛、胃下垂やポッコリお腹にもつながる機能の障害です。骨盤のゆがみを整えながら、股関節の柔軟性向上、腹筋と殿筋の筋力回復を行うと多くのケースでは改善が見られますよ。

 

  • 便秘は運動で治りますか?

運動不足による腸の蠕動運動の低下は、便秘の原因に多く見られます。内臓の働きは自律神経の調節が深く関わっているので、睡眠時間やストレス、食生活や運動などの生活習慣全般による影響を受けています。運動、栄養、腸を温めること、睡眠リズムの改善、骨盤と内臓の治療などの総合的なアプローチをオススメします。講義でもこれらのコツをお教えします。

 

  • よく肩がグラグラして、音が鳴るのですが治りますか?

肩関節は体の中でも不安定になりやすい関節の一つです。肩の関節は、もともとの構造が浅いために筋力の低下や靭帯の繰り返しのストレスが起こると、関節がグラグラしてゴリゴリした音も鳴りやすくなります。

これらのケースでは、肩甲骨や胸郭の柔軟性が低下していることにより肩関節だけを動かし過ぎてしまったり、外傷による肩鎖関節の不安性があることが多いです。また肩甲骨から体幹の筋力低下が起こっていることがよくあるので、上半身のバランスを中心に整えて肩の相対的な動きを滑らかにするアプローチが有効です。テーピングやサポーターによる一定期間の固定も有効だと思います。

  • 運動が苦手なお子さんにダンスや体操を指導するコツはありますか?

機能神経学的な捉え方では、身体機能の協調運動(手や足など体のパーツを協力させて全身を同時に動かす能力)には、脳内にある小脳や中脳の機能が深く関わっています。

そのため、全身的な運動能力を向上するためには、ダンスや体操の指導と同時に脳の機能的なトレーニングをすることをオススメします。具体的には、眼球運動、平衡感覚の強化、歩行パターンの訓練、動体視力の強化などいわゆる“脳トレ”というエクササイズをお試しいただき、運動神経を強化することも一つの選択肢だと思います。

 

  • 肩甲骨を動かすコツを教えてください。

肩甲骨は肋骨の上に乗っている三角形の骨で、上腕骨と鎖骨とチームをつくり、腕の動きを自由にする働きを担っています。肩甲骨のまわりにはたくさんの筋肉が付いているために、ある部分の筋力が低下したり、硬くなったりするだけで、わりとすぐに位置がかわりやすいです。また、肩甲骨は背骨との連動性が大きいので、胸を開いたり、閉じたりする背骨の動きを意識することで、肩甲骨の動きを改善することもできます。また、肩まわりの柔軟性と安定性を丁寧に整えることが肩甲骨の動きの改善を行うコツとなります。

 

  • 猫背を治すにはどうしたら良いですか?

いわゆる“猫背姿勢”は、背中を丸めて肩と頭を前に突き出した格好です。背骨や骨盤のゆがみを正して、柔軟性のアップと姿勢筋の筋力向上が猫背の修正には効果的です。猫背には百害あって一利なしですね(腰痛、ヘルニア、頭痛、五十肩、肩こり、顎関節症、胃下垂、消化不良などの原因にもなります)。

まずは背骨の柔軟性を向上することが大切です。次にお腹や背中にある背骨を支えるインナーマッスルを鍛えて、正しい姿勢をつくるための支持性を身につけることが必要です。また、極度のストレス、栄養欠乏、睡眠不足などは体幹を支えるための神経機能が低下しやすく、慢性的な猫背にもつながります。背骨の柔軟性向上、インナーマッスルの強化、栄養と休息の確保が猫背の改善には大切だと思います。

 

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