長引く四十肩。肩の痛みで腕があがらない<四十肩・五十肩の症例>

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の疑い
肩回りの痛みで腕が上がらない
腕の痛みでジャケットを着る動作がつらい

40代 会社役員 渋谷区目黒から来院

■初診の状態
・2ヶ月前から左肩の痛みが徐々に強くなっている。
・腕を上げようとすると、肩関節の付け根がズキンとする。
・袖に腕を通す動作や、ジャケットを脱ぐ動作が非常につらい。
・夜間の寝返りでも痛むため、最近は熟睡できずに困っている。
・マッサージに通っているが根本的に改善できないかと、フィジック恵比寿に来院した。

■検査結果
・肩関節包の萎縮(四十肩、五十肩)が疑われた
・左腕を水平以上に上げられない
・鎖骨周辺の緊張が強く、鎖骨の下を押すと重い痛みが出る
・肩甲骨の可動域が低下している
・姿勢が悪く、首を前に突き出している

■カイロプラクティック施術内容
・姿勢を正すために、背骨と骨盤を矯正
・肩関節包の調整法
・肩甲骨の柔軟性を高める運動療法
・自宅で行なうリハビリ運動(コッドマン体操)の確認と練習
・生活習慣における改善点を提案。(栄養)

■施術後の感想
・通い始めた当初は吊り革につかまることも難しい状況でしたが、今ではすっかり腕も上がるようになりました。
・そのうち治るだろうと軽く考えていましたが、考えが甘かったようです。もっと早くアドバイスを受けていれば良かったと思います。
・運動や姿勢のエクササイズなど、自分での努力も大変重要なポイントだと実感しています。フィジックさんでは日常生活の注意点やエクササイズを教えてくれることも魅力の一つだと思います。


■担当コメント

自分で水平以上に腕を上げようとすると肩の付け根が鋭く痛むため、自ら頭をさわることができない状態で来院されました。担当カイロプラクターが腕を動かした場合にも同様の症状が現れたため、自分で動かしても他人に動かされても痛む、という状況です。これは肩関節そのものが障害されている可能性を示しており、肩関節周囲炎の特徴の一つです。

肩関節周囲炎は、放置すると1年以上も続く場合があるやっかいな障害です。40代~50代の年齢で発症しやすい傾向があるため、四十肩、五十肩などとも呼ばれており、海外ではフローズンショルダー(凍結肩)と呼ばれます。

四十肩・五十肩の主な原因

これまで肩関節周囲炎の原因は筋肉や腱の癒着だと考えられてきましたが、最新の研究では萎縮が第一の原因だと分かっています。
肩関節を構成している線維群(筋肉、腱、関節包)が過剰に短くなった状態で固定されてしまうため、血流の低下や強い可動域制限が起こり、痛みに繋がるのです。
萎縮を起こした関節を解放するためには、様々な要素を一つずつ時間をかけて解消していく必要があります。段階に応じた治療計画が必要不可欠です。

放置でも良くなる?

放置した場合でも自然治癒により徐々に改善すると考えられます。しかし、放置した場合は回復までに1年以上を要する場合もあり、その期間内に新たな別の障害が生まれるリスクは高いと言えます。関節の可動域に制限を感じながらの日常生活により、体の節々に負担をかけ続けることになるのです。

肩関節周囲炎は夜間の寝ている時間に痛みを出すことも特徴で、これにより睡眠の質が低下し、意識や意欲の低下にもつながってしまいます。当然、生活のクオリティが下がりますので、放置は得策ではありません。早い段階でご相談頂くことをオススメします。

肩関節周囲炎の経過

肩関節周囲炎は、ある日突然やってきます。発症後は【疼痛期】→【可動制限期】→【寛解期】という3段階で進行します。ひとつの期が2~3ヶ月と言われており、改善までには10ヶ月から1年程度を要すると言われています。これは生活環境によっても変化すると考えられる上に個人差があるため、何も対処しなければさらに長引く可能性もあります。

【疼痛期】

痛みがとても強く、少し動かしただけでも痛む傾向があります。夜間の寝ている時間帯にも痛みが出るため、睡眠の質が低下して、精神的にも体力的にも辛い時期です。

【可動制限期】

痛みの後には、肩関節の動きが著しく悪くなり、結帯結髪動作(けったいけっぱつどうさ)と呼ばれる動作が難しくなります。具体的には以下のような動作制限が生まれます。

・手で頭を洗えない
・髪を結んだりほどいたりすることができない
・上にある戸棚から物が取れない
・電気のヒモを引っ張れない
・つり革につかまれない
・服のそでに腕を入れられない
・服が脱げない

これらは一例に過ぎず実際にはもっと多くの日常動作が困難になるため、可動制限期は非常にストレスの多い時期になります。仕事内容によっては動作の支障によって休職を余儀なくされる場合もあります。実際に、休職しながら施術を受けられた方も過去に数名おられます。

【寛解期】

痛みが徐々に軽くなっていき、関節の可動域も少しずつ向上してくる時期です。この時期には施術の間隔を短くした「積極的なアプローチ」を行なうことで、より早い復帰が期待できます。滑らかな関節を取り戻すために、制限されていた関節の矯正を継続することが大切です。運動パターンの修正や、姿勢を意識したエクササイズなども積極的に取り入れていきます。

肩関節周囲炎に対するカイロプラクティックケア


基本的には、休職を余儀なくされる日数を少なくして、辛い症状が出ている期間を少しでも短縮することをが目標になります。疼痛期、可動制限期、寛解期、それぞれの時期で治療間隔や治療方法が異なるため、初診の時点でどの期に当てはまるのかを確認し、肩関節の状態と照らし合わせて治療プランを立てていきます。

四十肩・五十肩を放置されている方は、痛みを避けようとした姿勢を無意識に行なうため、必ず代償運動が生まれています。代償運動は体の色々な部分に新しい問題を作り出すやっかいな現象です。そのため、肩関節だけではなく背骨骨盤手足などの施術も行い、全身のバランスを取る必要があります。四十肩・五十肩は決して肩関節だけの問題ではないのです。

肩関節が使えないだけで、日常生活が非常に過ごしにくい毎日になります。フィジック恵比寿では四十肩・五十肩に対してトータルアドバイズでサポートしており、少しでも早く次のステップに進むためのカイロプラクティック施術を提供しています。 お困りの方はお早めにご相談下さい!

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